GRA の「企画ノート」です

NPO法人GRAが、企画案や作成中の文章などを公開し、広く意見や提案も募集するページです

文章案 「GRA、過去、そして現在の目標」

NPO法人として、次のステップへと歩を進めていきたいと考えております。

特段に変わった事を行なう訳ではありませんが、従来より大きめな歩幅にしたいと考えており、無用な誤解を避け、関心を持つに人の理解を更に深める為に、「 過去。そして現在の目標 」として発表しておく事が必要だと思った次第です。

どうぞ、関心のある方に、文章案の校正やチェックをお願いします。

       *    *   * 以下、文章案 *   *   *
 

NPO法人GRA、過去、そして現在の目標 」( 2017年4月 )


NPO法人GRAの活動目標は、「 いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフ環境の育成、そしてその環境を創る人の育成 」です。

これからもこの目標の達成のために活動を続けていきますが、過去の活動を見直して、更に直接的な表現を用い、時には反発や誤解も恐れず、私たちが信じている道を歩んでいきます。

私たちの活動に興味と関心を持ち、これからの活動に強い関心を持つ方へ発表して届けます。

 

【 20年後の決断 】

1991年、「ジムカーナ文化の創造」を目標に発足させたGRAでしたが、2010年に発足後の 20年間を振り返り、「 このままではダメだ 」と判断したのです。

発足後の20年の間に、関西を中心に北海道から沖縄まで全国各地で、558回のイベントを開催して、延べ 20,157 名の参加ライダーを動員し、自動車学校なd多くの会場管理責任者の方々や協賛企業担当者の方々、そして雑誌などマスコミライターの方々の尽力を得てきた結果、オートバイの楽しみ方を全国へ広める事は達成したかも知れないが、その楽しみを続かせ深めるために、自ら積極的に他のライダーや家族、社会に働きかけて、良い環境を創る意識を持った人が十分に育ったとはいえません。

オートバイを操る楽しさ、同じ趣味を持つ仲間との楽しみに没頭し、オートバイの改造を重ね、大会でより良い成績を残す事を追い求める人が増えただけにも見えます。
それは、峠ライダー達がやってきた事を市街地の一角でより合法的にオートバイ遊びをしているだけ。

公道仕様のオートバイを改造して、速く走る事だけに熱中し、社会的な認識や評価を良くする為に努力しないライダーは、自らがオートバイでいつまでも楽しむ環境作りの責任を放棄しているだけでなく、会場確保問題など、責任を持って環境創りをしようとする他のライダー達にとって迷惑な存在でしかありません。

この20年の間に、以前とは較べられない程に多く開催されるようになったジムカーナですが、「ジムカーナ」がそういうライダーを育てる存在であるならば、「ジムカーナ」を追い求める事を止める決断をしたのです。

 

【 4年間のイベント休止の後で 】

イベント開催活動を中断していた期間は、主に 公式Webサイト や 各種 公式ブログサイトや Facebook など 各種公式SNSサイトを通じて、オートバイや GRA活動などに関する様々な情報や考えを発信してきました。

そして、イベント開催活動を中断してから 4年が経った 2014年からイベント開催活動を再開する事になりました。
イベント開催活動を再開して、改めて強く感じさせられた事は、オートバイを深く味わうにはイベント開催が最適である事と、イベントでその楽しさを実感するからこそ 発信情報も価値がある事を実感しましたので、何らかのイベント開催は並行して行なっていきます。

これらの経緯の後、GRA活動を通じて伝えたいと考えている要素は下記の通りです。

 

【 心、技、体、バイク の全てを伝えて 】

オートバイに乗る事は私たちに大きな喜びを与えてくれます。
そして、その喜びを安全に、いつまでも保つには、「心、技、心、バイク」の 四つの要素が欠かせないと考えており、それぞれの要素ごとにテーマを絞ったイベント開催や意見文章の発表を行なっていきます。

要素別に簡単な解説をします。
順不同になりますが、最初に「バイク」の説明からです。

< バイク >
いつまでも、楽しく、安全に走るためには、オートバイの定期的な正しい整備が欠かせません。
また、身体に合わせた調整(セッティング)は整備と同様に大切です。
しかし、壊さないための整備や壊れた時の整備はあっても、安全に楽しく乗るための整備は浸透しておらず、調整(セッティング)に至っては全く不足しています。
そのために、公式サイトとイベントを通じて、整備と調整の知識や情報をもっと多くのライダーへと広めていきます。

< 技 >
安全なオートバイライフを続けるためには、一定レベル以上のライディング技術はあった方が良い事は多くの人に認識されている通りです。
しかし、タイムで測定できるライディング技術ばかりに偏っている風潮があり、その事は決して良い事とは考えていません。
また、そのライディング技術も「オートバイはライダーが操るモノ」という考えに執着して、往々にしてオートバイの物理的な基本動作原理を無視したライディング手法が一般的になっている事は不幸な事であり、是正提案したい点です。

< 体 >
四輪車の場合よりも身体的負荷が大きくなるオートバイの運転ですから、筋力や視力などの身体的能力の維持には多くの人が気を遣っている事でしょう。
しかし、身体的能力に合わせた車両選びが見過ごされている点は決して看過できません。
ロードバイク(自転車)は身体に合わせた車体を選択するのが常識ですが、それよりも更に重くパワーがあり、危険性の高いオートバイの選択の際にこそ、身体的能力に合わせた選択が不可欠だと啓発します。

< 心 >
この「心」こそが、NPO法人GRAとして最も啓発し啓蒙していきたい事柄です。
それは、「いつまでも、楽しく、安全なオートバイライフ環境の育成」に一番大切な事だからです。
では、この「心」に対する活動方針について、次の章で述べます。

 

【 心 を考える 】

一般的なスポーツ、例えば 柔道や野球とかで言われる「心」は、「努力」とか「自信」、「信頼」や「礼儀」を指す場合が多いかも知れません。
しかし、私たち GRA が伝えたい「心」はそれらと似ても似つかない事柄です。

私たちが伝えたい「心」は、「 “わがまま”であれ、社会の一員であれ 」という言葉で表せます。

所詮、一人で操縦するオートバイの楽しみは、“ わがまま ”にやりたい事をやる時が最も情熱が湧き、最も学習意欲も高く、一番楽しいものです。
だからこそ、私たちは“わがまま”である事を強く推奨しています。
しかし、自分勝手なだけの中途半端な“わがまま”を推奨してはいません。

本当の“わがまま”は、家族や社会など周りの人々に一切の迷惑を掛けないモノであり、逆に社会の人々の共感が得られるモノだと考えています。

過去において、私達ライダーの楽しみ方により社会的な反発を多く生み、現在も 免許取得制限や二輪通行禁止道路の他、オートバイライダーである事への一般社会からの偏見的意識として残っている事は事実です。

現在においても、限られたエリア内だけで合法的に楽しみを追及するライダーは多く居ますが、真に深く楽しみたいと願うならば、一般社会に残る偏見や風評を払しょくする存在になる努力をするべきだと考えます。
特に、一般公道仕様の車両で楽しみたいならば、猶更、その努力は欠かせない筈です。

それらの努力をしようとせず楽しもうとすれば、他の一般的ライダーの楽しみや“わがまま”の機会を奪う事に繋がるのです。
他者の楽しみや“わがまま”の機会を奪うのではなく、より多くの人々を納得させられる様な努力や“わがまま”を発揮してこそ、本当の楽しみがやって来る事を伝えていきたいのです。


以上、NPO法人GRA、過去、そして現在の目標です。

 

 *     *    以上   *     *


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