GRA の「企画ノート」です

NPO法人GRAが、企画案や作成中の文章などを公開し、広く意見や提案も募集するページです

“ ショップレス ライダー ” を念頭に

先日(3/30)、『 整備・セッティング講座 』の スポット中継する企画を行なった後で、GRA が今後歩むべき道について考察を重ねています。
以下、考察段階で得た考え・見通しを記述しますので、みなさんからの 意見や提案を求めます。
 

【 ショップレス ライダー に向けて 】


『 整備・セッティング講座 』としての動画掲載を通じて、オートバイの整備・セッティングに対しての知識や見方を広める活動を進めている。

ただ、こうした活動も目的が明確でないといけない。
「 やっている事を宣伝しているだけ 」とか「 こんな事をやっているぞ 」的な自慢だと捉えられてしまう可能性があるのは忘れてはいけない。
決して、好意的に受け止めてくれる方ばかりではない。

そんな検討を進める中で “ ショップレス ライダー ” という言葉(概念)を生んだ。
“ ショップレス ライダー ” とは、オートバイ販売店に強く依存していないライダーを指していて、そういう人達にこそ『 整備・セッティング 』を届けたいと考えている。
 

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【 ショプレス ライダー と GRA 】

“ ショップレス ライダー ” が生まれる要因は幾つかあるだろう。
 〇 オートバイを購入した販売店が廃業して、修理に持ち込める販売店が見当たらない
 〇 以前なら 販売店の様々なサポートを受けていたけど、最近は少なくなった
 〇 販売店以外からオートバイを購入した為、修理サポートしてくれる店を知らない
 〇 販売店の体制はしっかりしているが、維持費節約の為、足が遠のいている
 〇 販売店のサポートを期待せず、オートバイライフの充実を図る意欲の高まり
 
売店で修理を含むサポートを期待していない “ショップレス ライダー” の数は、1980年代の様な バブル&バイクブーム期の頃とは異なり、インターネットを始めとする情報があふれ、オートバイの購入方法も増えた現在では、随分と増えていると思う。
しかし、逆にそれが、“ オートバイ離れ ” を生み出し、ライダーを指導育成する “ 販売店の減少 ” に繋がる原因になっていると考えている。
 
統計数字ではオートバイ販売台数の減少として表れている現象だが、単に 「 もっと売れるバイクを作る 」とか「 バイクの価格を下げる 」、「 バイク専用駐車場を増やす 」等と、表面的な対処だけに捉われていてはいけない。
自立している “ ショップレス ライダー ” を リーダー候補として捉えて、“ 模範的ライダー ” への育成を助ける必要があると考えるし、そこに GRA の存在意義が問われると考えている。
 
 
【 GRA の存在意義 】

そこで、最初の『 整備・セッティング講座 』の届け方に対しての自問自答した。
  「 通常の販売店サービスでは得られない、適切な整備情報提供で良いのか 」
  「 単に、整備・セッティング技術が高れば良きオートバイライフが得られるか 」
 
これらの問いに対して、答えは明白だ。
  「 整備・セッティング技術の向上は望ましいが、それだけでは不十分だろう 」
  「 心・技・体・バイク の 四つの必須要素の内、一つを充実させてもいけない 」

“ ショップレス ライダー ” の人達に対して、『整備・セッティング』を始めとする必須要素を届けるサポートをして、彼らが “ いつまでも、楽しく、安全な オートバイライフ ” を過ごす手助けをする中で、良きオートバイライフ環境を作りあげるリーダーとして育成を図る事が GRA の社会的な存在意義になると捉えている。
 
 
【 今後の展開と課題 】

四つの必須要素の内、 “ バイク ” については、『 整備・セッティング講座 』を充実させていく事で一定以上の成果を挙げていけると考えている。
  
具体的には、
  「 1~2分間程度の 短い動画 を 伝えたい項目毎に多数充実させる」
  「 整備・セッティング作業全体を見せる場合には スライドショー 又は タイムラプス 映像で届けて、受信側の負担を減らす 」
  「 より詳しい情報は 画像とテキストで届ける 」
  「 受信環境が整っている人向けに 詳細な解説を含んだ長い動画も届ける 」
  
ただし、残る 必須要素、“ 心 ” 、“ 技 ” 、“ 体 ”  については “ ショップレス ライダー ” に対してどの様に届ける姿勢が必要なのか? それとも、必要ないのか 判断はこれからだ。

    *   *   *   *   *   *   *

GRA は、全てのライダーに対して、有益で魅力的な情報を届ける存在になる事を目指しいるが、自立心が強く、自発的に行動するライダー達こそが “ 模範的ライダー ” になる可能性が最も高いと考えている。そういうライダーこそ、“ ショップレス ライダー ” と重なる部分が大きい事は間違いないとも考えている。
だからこそ、“ ショップレス ライダー ” を念頭にして届ける姿勢は大切にしていきたいと考えている。
 
また、“ ショップレス ライダー ” を想定した発信活動は 海外・全世界のライダーへの発信活動への親和性も高いと考えている。 

みなさんの意見や提案も頂戴できれば助かります。
どうぞ、コメント返信でお届けください。